美千代 謡三昧。日々喜々。2月6日2 分いざいざ、木賊(とくさ)刈ろうよ~能「木賊」の里、園原にて~ 能「木賊」は、 行方不明となった子供の消息を求め 街道沿いに住む老人の話です。 舞台は長野県下伊那郡阿智村の園原(そのはら)。 奈良や平安の時代には、 東北へ下るために「東山道」が使われました。...
美千代 謡三昧。日々喜々。2021年6月14日2 分能にみられる前世の因縁とは・・能「蝉丸」で、生まれつき盲目の蝉丸は父帝により逢坂山に捨てられます。 命じられた臣下は帝の仕打ちを悔しがりますが、 蝉丸は、 盲目となったのは前世の因縁だから この仕打ちは、前世の罪を清算し 来世を救済しようとする親の慈悲だ とたしなめます。 このように、能のお話では、...
美千代 謡三昧。日々喜々。2021年5月29日1 分仕舞(しまい)で能トレ❕先日、仕舞を始めたばかりの方が、 「私って、こんなに物覚えが悪かったかしら・・・」 と嘆かれていました。。。 仕舞は、 基本の型(かた、動作)が決まっていて その組み合わせて構成されています。 基本の型を覚えると 曲によってその順番を変え 覚えていく訳ですが、...
美千代 謡三昧。日々喜々。2021年5月10日1 分すり足で侍走りは、体幹を鍛える。藤沢周平原作の映画「鬼の爪」だったろうか。。。 城に勤める武士たちが、 腹の下に手を添え、股関節をまげて 「すっすすす。。。」と足音をさせずに 廊下を小走りに急ぐ姿を見たのは。 その姿が忘れられず、 初めて仕舞を体験する方々に 「時代劇にありますよねぇ。 上半身を動かさず、...
美千代 謡三昧。日々喜々。2021年4月30日2 分地謡をエイトビートで謡う?私はもともと音楽的な才能がない。 子供の頃の通知表でも 『音程がとれない』と記載されたことがある程 まあ、これは人見知りが激しいため 人前で大きな声を出せなかったということもあると思うのですが。。 それでも趣味で始めた「謡」で 声を出す楽しさを知り...
美千代 謡三昧。日々喜々。2021年4月28日1 分🔰のオンライン稽古初めて東京の師匠宅と繋ぎ、 舞いの稽古をして頂いた。 向かい合いなので、 左右混乱するかと思ったが、 それほど気にならず。 ただ、手の先、足のはこびまで 見えているのか 気にしながらの動きにはなる。 もちろん 対面のほうが 細かな動きや間の取り方が 理解しやすいが、...
美千代 謡三昧。日々喜々。2021年2月13日1 分春の準備 ~庭の木々に思う~一時期の寒さも緩み 暖かな日差しに誘われ庭にでると、 木々は着々と春の準備をしてました! 気持ちのよい青空に、背すじも伸び、 つい竹生島の小謡が口をつく ”~山々の。春なれや 花はさながら白雪の。 降るか残るか時知らぬ。~” 年末は、 公演参加、師匠宅舞台の大掃除、...
美千代 謡三昧。日々喜々。2020年10月9日1 分巴御前になりまして。9月8日の同門会で能「巴」のシテを 務めさせていただきました。 「巴」は長刀をはじめ、小太刀、 烏帽子など小物を使った所作が多く、 3年目の新人能楽師(老体ですが・・笑)には、なかなか難しい演目。 数か月前からほぼ毎日お稽古をするも 1か月前から頭がおかしくなるのでは・・...
美千代 謡三昧。日々喜々。2020年7月26日1 分揺らぎ効果? 気持ちよく眠れる謡の声とは・・「能を観ると寝ちゃうんですよね」 という声はよくお聞きしますよね。 能を観なくても、 私は東京からの帰りのバスの中で、 師匠の謡のテープを聴いていると、 必ず寝てしまいます・・・(笑) 「それは疲れているからだよ」 と言われそうですが。 私もそれを疑い...
美千代 謡三昧。日々喜々。2020年7月5日1 分「伊勢物語」に思いを馳せ。杜若。平安時代の歌物語「伊勢物語」が小説としてよみがえったと 信濃毎日新聞に紹介されていました。 (高樹のぶ子著「小説 伊勢物語 業平」) 「伊勢物語」は能の世界でも多くの曲目の題材となっていて、 歌人 在原業平が、随所に登場します。 私の好きな「杜若」では...
美千代 謡三昧。日々喜々。2020年6月4日1 分鍾馗さまの疫病退治~あの絶世の美女を救う~話題の鍾馗(しょうき)さま、ご存じですか。 現代の疫病「コロナ」退散にため、 鍾馗さまの像が 各地で公開されているようですね。 鍾馗さまは五月人形としてもおなじみ 長い髭とぎょろ目が特徴です。 邪気除けや学業成就の神として 節句に飾られる鍾馗像ですが、...
美千代 謡三昧。日々喜々。2020年5月21日1 分青葉の笛を聞きに~高遠桜のその後~1か月半ぶりに高遠教室に行った帰り、 高遠城址公園に立ち寄りました。 前回訪れたときは桜が開きかけの頃。 「今年は公園も閉鎖されるんだって」 との残念な声を聞きながら 膨らんだ蕾を横目に通りすぎました。 今は青々と緑がまぶしい山。 「今どうなっているのだろう。」...
美千代 謡三昧。日々喜々。2020年5月16日1 分壁の中から鳥の声?ここ数年、この季節になると 稽古場の壁の中から小鳥の声がする。 チチチチ、チチチチ 親を呼ぶ雛⁈ そう思いながら姿を見たことはなかった。 今年は我慢できず踏み台を持ち出した。 高所恐怖症の私としては決死の覚悟だ(笑) 外壁側に踏み台を設置すると軒の隙間に狙いを定め...