9月10日(火)16時より、宝生能楽堂で開催される坂井同門会で、泉声会の中家美千代が、能 安達原のシテを務めます。
安達原は、黒塚伝説を題材にした鬼女の話です。
黒塚伝説では、安達原に住む鬼女の凄惨な過去が語られていますが、能の中では、鬼女の過去は全く触れられていません。
日が暮れて行きくれていた山伏たちは、一人で暮らす初老の女に宿を乞います。
哀れに思った女は、自分の庵に山伏たちを泊め、糸巻きの様子を見せもてなします。
ところが、女が山伏たちのために薪をとりにいっている間に、山伏たちは禁じられていた彼女の寝屋を覗いてしまいます。すると、そこには人間の死骸が積まれていて、、、
噂に聞く鬼女の家かと、慌てて逃げる山伏たちを、約束を破られた怒りで鬼女の姿を現した女が追いかけてきます。
鬼女となって生きる女の悲しみを少しでも感じて頂ける舞台をお届けしたいと思います。
どうか、足をお運び下さい。
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