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ようこそ幽玄の世界へ~能 班女(はんじょ)~

  • 執筆者の写真: 美千代  謡三昧。日々喜々。
    美千代  謡三昧。日々喜々。
  • 5月17日
  • 読了時間: 2分

6月10日(火)16時より、宝生能楽堂で開催される坂井同門会で、泉声会の中家美千代が、能 班女のシテを務めます。




能 班女は、野上の宿(現在の岐阜県関ケ原町)に伝わる遊女 花子(はなご)の話を題材にして作られたお話です。


能「班女」あらすじ

都から東に下る途中で野上の宿に立ち寄った吉田の少将と契った花子は、再会を約束して扇を交換しますが、その後も扇ばかり見ていて仕事をしないため、宿の主に追い出されます。

吉田の少将恋しさに都に向かった花子は、下賀茂神社の糺の森にたどり着きます。

折しも都に戻る道中で花子に会えなかった吉田の少将も下賀茂神社に来ます。

愛しい人恋しさに気持ちを昂らせる花子に、吉田の少将の家来が狂女と言ってからかうと、花子は切ない胸の内を訴え、舞を舞います。

その様子に花子と気づいた吉田の少将が扇を差し出し、二人は再会するのでした。


「班女」は中国の歴史上の女性、班婕妤(はんしょうよ)を指します。彼女は前漢の成帝の寵妃でしたが、趙飛燕に寵愛を奪われ、秋になると捨てられる扇に自らを重ねた詩「扇歌行」で知られています。花子は捨てられた女性の心情を表現し「班女」と呼ばれました。


狂女物として人気の演目ですが、一途で可愛らしい女性にしたいと頑張っています。


どうか、足をお運び下さい。


チケット入手は、本ホームページの「お問合せ、お申込み」ページからも可能です。


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