岡谷でお稽古をしている方から、明治の末から大正時代 始めに出版された謡本を頂きました。
その方のお祖父様がお稽古で使用していたものだそうです。
お祖父様が大切に使っていたものなので捨てるには忍びなく、我が家の稽古場に置いてほしいとおっしゃって頂きました。
観世流の謡本は、昭和初期に現在使われている「大成版」に統一されましたが、これらはその前のものです。
江戸幕府や藩からの庇護がなくなり消えそうになった能ですが、新政府の有力者や財閥などの保護を受けながら復活していきます。
それと同時に素人弟子となる愛好家も増えていったようです。
その方のお祖父様も、当時東京でお勤めしながらお稽古していたそうです。
装丁もとても凝ってますね。
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