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  • 執筆者の写真美千代  謡三昧。日々喜々。

すり足で侍走りは、体幹を鍛える。

藤沢周平原作の映画「鬼の爪」だったろうか。。。


城に勤める武士たちが、

腹の下に手を添え、股関節をまげて

「すっすすす。。。」と足音をさせずに


廊下を小走りに急ぐ姿を見たのは。


その姿が忘れられず、

初めて仕舞を体験する方々に


「時代劇にありますよねぇ。

 上半身を動かさず、

 足音をさせずに

 侍が走る姿・・・」


と言いながら

つい袴姿で侍走りを実演してしまう。


皆、ポカンですが(笑)。


能(仕舞)のはこびは、基本すり足です。


侍走りのように

股関節を曲げ、

若干 前かがみにし

上半身は出来るだけ動かさず

下半身は柔軟に動かす。


股関節を曲げて動くと

地面からの反発を吸収し、

臀部の筋肉も緩め、

素早い反応にもつながるそうで、


あらゆるダンスやスポーツでも

取り入れられていますよね。


でも、すり足は、

日本古来の武道や舞いでみられる

独特のもののようです。


着物が着崩れないようにという

生活様式が大きく関わっているようですが、

きれいな所作にこだわる

日本人の心の問題もあるのではないでしょうか。


なお、このすり足は、

ゆっくりの動きながら体幹を意識するので

全身を鍛える運動としても

最近注目されているそうですよ。


是非、時代劇映画を

侍走りに注目して観てください。

上半身動いてなければ上級者。


藤沢周平作品がお勧めです。








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